ちょっとまえの話題作映画がAmazonプライム会員特典で見られるようになったので観てみようシリーズの第三弾は八犬伝。
舞台は江戸時代後期，日本のファンタジー小説の原点と言われる「南総里見八犬伝」の構想を語る著作者，滝沢馬琴と，馬琴の著作で挿絵を描いていた葛飾北斎とのやりとりを中心とした，馬琴の半生と物語の完成までを描く「実」のパートと，八犬伝のストーリー部分の「虚」のパートが交互に描かれるという構成になっています。
南総里見八犬伝は全98巻，106冊，完成までに28年を要した大作。
「実」の部分の描写が，馬琴役の役所広司と北斎役の内野聖陽をはじめとする名優たちの演技で作品完成までの苦労や時の経過をしみじみと描き，「虚」の部分，八犬伝の物語パートは派手なVFXを駆使してうまくメリハリをつけています。
この，虚と実のパートの描き分けでラストまで見飽きることなくとても面白かった。
