舟を編む 三浦しをん著
ワタクシがリスペクトする作家、阿刀田 高先生がおすすめする3冊の本が紹介されていました。
さっそく図書館に蔵書があるのを確認して予約。
最初に借りることができたのが三浦しをん著の「舟を編む」という作品。
以前に映画化された作品を観た記憶があります。そしてドラマ化もされているそうです。
そして、この原作は「本屋大賞」を受賞しているそうな。
映画を観たのはかなり前のことなのであまり記憶は鮮明ではないのですが、淡々とストーリーが展開していく中でも味わい深い作品。
原作小説は、さすがに映画作品の2時間程度に納めなくてはならないという制約がないだけに、情報量が段違い。
登場人物各々のキャラクターが存分に描かれていて、物語を深く立体的に楽しめました。
考えてみれば膨大な数の言葉を収録する「辞書」。
どんな言葉を収録してどんな言葉は省くのか。
そして収録する言葉たちをどのようにページに収めていくのか。
辞書をひとつ作るということがどれだけ大変なことなのか。
さらに辞書を作るための「紙」。
これも、ページ数がとてもたくさんあるので薄くして,軽くしなければならない。
しかし印刷した文字が裏側に透けてしまってはいけない。
色味や手触り、ページの捲りやすさなどなど多岐にわたって、高度な要求を満たす紙を開発するのは並大抵ではない。
登場人物も各々個性豊かで場合によっては生きづらさも感じるような不器用な愛すべき人々。
決して派手な題材ではないのだけれど、じつに壮大で感動的。
とても良い読書体験でした。
