2023/2024ニューモデルスキー試乗記 フォルクルM6 MANTRA 177cm

フォルクルM6 MANTRA 177cm

SIDECUT 135/96/119
RADIUS 30/18/24
¥172700円 税込 金具(マーカーグリフォン13D)付き
サイズ設定163cm R24m-14m-20m
170cm R27m-16m-22m
177cm R30m-18m-24m
184cm R32m-19m-26m
191cm R35m-21m-28m

今回の試乗会で、実は試乗機リストにあったのでいちばん楽しみにしていたスキー。

スキーのカテゴリーとしては、「オールマウンテンフリーライドスピード」。オフピステ、不整地からオンピステまでスキーの楽しさを最大限に体感できるスキーだそう。

昨年試乗したKendo88とは、太さが違いますが使われているテクノロジー、スキーの構造はほぼ同じ、兄弟機と言って良さそうです。

おそらく今年のモデルとデザインが変わったくらいで中身はそのまま継続と思われます。

昨年試乗したVolkl KENDO 88と比較して、どちらかを購入したいと考えています。

KENDOを試乗した日は、たまたま同じハチ北高原スキー場の中央ゲレンデでしたがとても暖かい(暑いくらい)の日でゲレンデの雪はざぶざぶ。

そんななか、「普通のゲレンデ用の」レース用スキーや基礎スキーモデルでは滑っているのがツライようなコンディションでしたがKENDOだと簡単に、楽ちんに滑ることができるのに感心。

一般的な、センター幅70mm前後のスキー板ではスキーをするのが苦行になるようなときでも楽しんで滑れるのであれば、そういう板を1本持っておいて損はない。

同じ日にMANTRAもぜひ試してみたかったのですが残念ながらその時には試乗機がなかったのです。

ということで、この日は少し緩めではあるものの圧雪の聞いたゲレンデで昨年の試乗コンディションとはかなり異なりますが、1年越しで念願のM6 MANTRAへの試乗が叶いました。

ターン始動槻には96mmのセンター幅と、スキーのトップ&テールのロッカー形状により、スキーがグリップせずに、まるでバターナイフでトーストにバターを塗っているようにスキーがスライドしていきます。

ところが、ターン中盤、ずれて身体の側方に出ていったスキーが雪面をとらえるとガッチリとグリップしてぐいぐいとカービングしていきます。

例えてみると、レース用のスキーがカミソリで切るようなシャープなエッジングのようなイメージだとすると、M6 MANTRAでのカービングは鉈で切るようなパワフルな力強いエッジング。

こりゃ面白い。

KENDOもそうですが、テイラードチタナールフレームや3Dラディウスサイドカットなどのテクノロジーで新雪、悪雪での走破性と、圧雪したゲレンデでのハイスピードでの安定感、操作性を両立しているようです。

ただし、スキーのセンター幅が広いがゆえの難しさもあるのでそこらへんは慣れが必要。

当然ですが足元からエッジを立てるという動作はやりづらくなります。(逆に普段エッジを立てすぎている人には良いクスリになるかもですが)

そして、気を付けなければならないのがスピードを出して滑っているときに、スキーの幅が広いため(と思われる)内足が引っかかって一気に持っていかれて転倒してしまうという危険が。

実際、ワタクシがこのスキーを試乗しているときに、たまたまコースが空いていたので気持ちよくスピードを出してカービンしてどんどん内傾角がでたところで内足が引っかかって大転倒。

幸い大きな怪我をすることもなく、他人を巻き込むこともなかったのですが、かなり強く頭を打ち付けてしまいしばらくフラフラする始末。(スキーにヘルメットは必需品だと思います。)

比較のためにKEND88も試乗しておきたいところではありましたが、あいにく試乗機が短いもの(170cm)しかなかったために見送りました。

ともあれ、世界的なベストセラーというだけあり、かなり完成度が高いスキー。


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