てのひらの闇 藤原伊織著

てのひらの闇 藤原伊織著

一時期,「シリウスの道」「テロリストのパラソル」を読んでから藤原伊織さんにハマって,ブックオフで著書を見つけたら片っ端らから買い漁っていたのですが,その中の1冊。

この1年,長時間の電車通勤をするようになったので,電車内で読書をするときに再読しました。

大まかなストーリーは,大手飲料メーカーに勤務する主人公が,会社の会長に呼び出され,自らが散歩中に偶然撮影したというある感動的な人命救助シーンの映像をテレビコマーシャルに使えないかと相談を受ける。

だが,映像に不審な点を感じ取った主人公は会長にCMへの使用を取りやめるように進言したところ,その夜のうちに会長は自殺をしてしまう。

主人公に「感謝する」という言葉を残していた会長の死の背景を探る謎解きがはじまる,というのが物語の冒頭部分。

藤原伊織作品らしく,すこし重めなストーリー展開ですが,文句なしに面白い。

そして,この作品では登場するサブキャラクターたちが実に個性的で魅力に溢れていて楽しいのです。

ワタクシの中では,藤原伊織作品の中でも1,2をあらそうお気に入り。


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