塞王の楯 今村翔吾著

塞王の楯 今村翔吾著

先月読んだ「黒牢城」と同じく第166回直木三十五賞受賞作品の「塞王の楯」。

かなり以前から図書館に予約を入れて半年以上待ちだったものがようやく順番が回ってきました。

越前城下町に住んでいた主人公。
織田信長の軍勢に攻め込まれてパニックを起こした民衆の中で家族を失い,自身はそこで出会った石工の頭に救われて,九死に一生を得る。

そして,石工の頭の後継者となった主人公は絶対に破られない石垣を作れば戦をなくせるという夢を持つ。

一方,主人公のライバル,戦乱の中で父親を失った鉄砲職人はどんな城も落とす大砲を作り,恐怖を知らしめれば戦をする者がいなくなると考えた。

琵琶湖畔にある大津城を舞台に両者が激突するというストーリー。

時代的に「黒牢城」とも重なる部分があり,物語序盤に黒牢城の舞台となった有岡城や、主人公の荒木村重のことにも触れられているのも楽しい。

そしてストーリーの中盤からクライマックスにかけての迫力満点の両者の攻防がスリル満点でどんどん引き込まれ,夢中で読み進めてしまう。

かなりの大作ですがあっというまに読破してしまいました。

いやー,面白かった。


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