あの頃,忌野清志郎と ボスと私の40年 片岡たまき著
キング・オブ・ロックこと忌野清志郎,そしてRCサクセションについては,もちろん好きな曲はたくさんあるのですが,ワタクシ自身は大ファンというわけではない。
清志郎の独特なボーカル,すこし毒のある歌詞の世界があまり好みではなかったりする。
けれど,CMソングなんかもたくさんあって,いい歌がたくさんあって,意識していなくても清志郎の歌声が自然と入り込んできます。
そんな清志郎が,以前よくお世話になっていた黒姫高原の旅館を常宿にしていたという話を聞いて勝手に親近感を抱いていたのです。
残念ながら病気になられて亡くなってしまったのはご存じのとおり。
いつも聞いている朝のラジオ番組,本紹介のコーナーで,RCサクセションの大ファンで,ついにはマネージャーになってしまったという片岡たまきさんの著書「あの頃,忌野清志郎と ボスと私の40年」が紹介されたので,読んでみようと思い図書館で予約。
すぐに文庫版を借りて読むことができました。
書籍の内容は,片岡さん目線でのRCサクセション,忌野清志郎との出会い,ファンになっていく過程から衣装係,マネージャーとしてすごした日々,そして清志郎の死のことについても描かれていて,大変興味深く読ませていただきました。
文庫版に収録されている御本人の筆によるものと,俳優の竹中直人氏による「ボーナストラック」もとても良かった。「スローバラード」の歌詞に出てくる駐車場に行ってみたくなりました。
この本を読んでいると「スローバラード」や「雨上がりの夜空に」がアタマのなかをかけめぐり離れない。
SpotifyでRCを聴いたら,やたらとカッコいい。さすがキングオブロック。
RCサクセションと忌野清志郎の魅力を奥深く知ることができました。