ルーフボックス(イノーBR440)用にスキーホルダーを自作してみました。

今年,ありがたいことに友人にいただいたルーフボックスにスキーを積み込むのに,そのまま転がしておくのもアレなので,発泡スチロールで「サポートブロック」を自作して使っていました。

安価で製作できたのですが今ひとつ使い勝手が良くない。

そこで,以前サポートブロックを自作するためにネット情報収集していて見つけたのがスキーホルダーを「イレクター」で自作した方がおられて真似させて頂くことにしました。

イレクターというのは、直径28ミリのスチールパイプ(何種類かあり)にプラスチックを皮膜コーティングして強度と扱いやすさを両立したものでプラスチック製、金属製のいろ いろなジョイント部品が用意されていて組み合わ次第でいろいろなものが作れるというもの。

メインのパイプを任意の長さに切って使うことができるのがポイントです。

長さ1200mmのパイプを購入してルーフボックスの内側に合わせてカット。

カットして余ったパイプを縦方向のパイプに使います。

縦方向のパイプのベース(下端)部分は28ミリ径用の「アジャスター」をパイプに接着して高さ調整ボルト部分を抜き取りベース部分のナットに固定用のボルト(M8x30mmのボルトを用意)でルーフボックスに固定することにします。

そして、縦方向のパイプ上部は片側はプラスチックジョイント(品番J59C)で固定して必要に応じて取り外せるようにして、片側はメタルジョイントの跳ね上げができるタイプのものを使用(品番HJー7)

 

この2点のジョイント自体がかなり長さが違うのでパイプの長さを揃えて。

 

この縦パイプの長さを,高さが同じになるように揃えてから底面部分にアジャスターを接着して固定します。

 

可動するメタルジョイントはパイプの固定をネジで締め込むことで行うので接着不要ですがプラスチックのジョイント部品は専用の接着剤で接着する必要があります。

また,パイプの端はカットしたことによって鋭く尖っていて危険なのでキャップでカバーするのがベター。

 

その際にインナーに差し込むタイプは,パイプを切った時に内側に「バリ」が出てしまうので難しいので外側から被せるタイプのほうが良いでしょう。

ルーフボックス本体への固定は,ルーフボックスをキャリアに固定すルベースプレートの上に,下側には金属のプレートをかましてM8のボルトを差し込んで,縦パイプ底面のアジャスターの雌ネジにねじ込む構造にしました。

 

 

スキーホルダーの高さはスキーのビンディングがルーフボックス底面に接触せず,なおかつ上蓋を閉めた時にも差し支えないくらいの位置に。

片側のメタルジョイントが稼働するので跳ね上げが可能に。

しかし,頂いたルーフボックス「イノーBR440」では高さ(縦の寸法)がスキーを2階建てで収納するほどのスペースは取れないので跳ね上げの必要性はないのかも。

 

スキーの下にストックくらいは置けるかな。

金属にプラスティックコーティングしたイレクターパイプは強度的には安心ですが,そのまま剥き出しでスキー板を載せると滑ってしまったり,スキーに傷がついてしまったりして具合が良くないことが想像されるのでゴムのようなものを貼り付けてカバーしてやったほうが良さそう。

ホームセンターでいろいろ探しまわってみつけたのがコレ。

 

「びっくりゴム」という商品名のゴム製品で内径25mm、長さ900mmというちょうど良い寸法。たしか800円くらいだったかな。

適度な長さにカットして被せてみたら目論見のとおり、イレクターのパイプとびっくりゴムがズレてしまうこともなく程よいグリップ力もあるのでスキーの滑り防止と傷防止の効果も十分に期待できそうです。

長いスキーもしっかり収納できます。

これで来たるスキーシーズンのスキーがより便利に,快適になってくれるでしょう。

今回かかった費用ですが,数千円といったところ。まあ,スーリーのルーフボックスの純正スキーホルダーを購入するよりは安くて使い勝手の良いものができたのではないかと思います。

イレクターパイプをカットするのには,イレクター純正のカッターがのちのちに使うかどうかを考えると結構高価だったので安価なモノタローPB品を使いました。

しかし,意外にカットしようとしている箇所からズレてしまったりして難しい。

純正品のカッターを使うのが良いかもしれません。

また,プラスティックジョイントを固定するのに使用する純正の接着剤は決して高価なものではありませんが扱いづらいので要注意。

粘度が低く,サラサラなので取り扱いには気をつけて。
かならず手袋を着用して少量でパイプとジョイントを仮止めしてから接合部分のほかはマスキングテープなどでカバー。
そして接合部分にしっかり接着剤を流し込んで強度を確保するようにしました。

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