さて、今回の試乗会で一番の目当てだったアトミックのあとに、操作性の良さにまさに「目から鱗」のダークホース、オガサカTC SHの柔らかい方のプレート(FLプレート)が戻っていたので比較のために再度履いてみます。
スキーヤーのスペックは、身長178cm、体重78kg
技術レベルは1級 テクニカルプライズ受検用(ショートターンメインのスキーを想定して試乗しました。)
試乗コースはチャオ御岳スキー場のイーストコース。
雪質は春の重い雪ですが、午前中はそれほど緩んでおらず滑走性は良好。
オガサカTC SH 165cm
117-67-104mm R=12.8m FLプレート
先ほどは荷重のかかっていない状況でのスキーのフラフラ感に多少の違和感を感じてしまったのですが、今回はまったく気にならず。
プレートの違いのためか、板の挙動に慣れたためなのかはわかりませんが。
手に持った重さはFLプレートのほうが少し軽く感じます。
GRプレートが滑りずらいということは全くありませんが、このFLプレートのほうがキレイにスキーがたわむような気がします。
いずれにせよ、驚くほどの操作性の良さはプレートが違っても健在。
スキーのセンター幅が67mmでグサ雪では浮力が得にくいハズなのに自由自在に動かせるのはまるでマジックのようです。
現在ショートターンメインのスキーとして愛用している、2014モデルヘッドスーパーシェイプマグナムはセンター幅が72mmあり、グサ雪でもかなり操作性の良いスキーなのですがオガサカTC SHはそれをはるかに凌駕する動かし易さ。
そして、マグナムを2シーズン使ってきて少しネックだったのがアイスバーンには歯が立たないことと切り替えでのまったりとした挙動。
これはマグナムが悪いわけではなく、センター幅が70mmを超えるスキーでは止むを得ない部分で、グサ雪や荒れた斜面での操作性とのトレードオフだと考えていたのでセンター幅が67mmしかないのにグサ雪での操作性が異様に高いTC SHにはただただ感服。
当然ながらセンター幅67mmということはマグナムで感じていたセンター幅の広いスキーのデメリット部分はないものと期待できます。
ということで検定受検のためのスキーとしてはこの操作性の良さはミスを減らし、「演技」をするためには大きなアドバンテージになるものと思われます。
試乗会の終了ちかく、センターコース中盤にコブのラインが出来ているのに気付き、再度TC SHを借り出して滑って見ましたが、コブ斜面もかなり扱い易いスキーです。
また、午前中よりもかなり雪質が悪化したなかでの操作性を再確認したのですが、悪雪のなかでもやはり思いのままにスキーをコントロールすることができました。
正直なところ、まったくの冷やかしで履いてみたTC SHですが、来年のメイン板の本命に急浮上しました。
しかし、もうちょっとカッコイイデザインにできないものか?
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