この本もFMココロの番組でおススメされていたもの。
伊坂幸太郎さんはお名前はよく存じ上げておりますが,初めて著作を読ませていただきました。
大まかなあらすじは,昭和のおわりごろ,嫁姑問題が激しく勃発しているとあるご家庭が舞台。
じつはそのお嫁さん,某諜報機関らしきものに勤務していた利き腕の元諜報員で、義理のお父さんが亡くなったときに不審な点を感じ,お姑さんに疑念が湧く,というお話。
本紹介で以上のようなことを知り,すこしコミカルさ,ユーモアを含んだ作品なのかなと予想していたら,けっこうシリアスでヘビーな内容。
とくに,後半収録されている近未来が舞台のお話,「スピンモンスター」の方はかなりヘビーで読んでいて恐ろしくなってしまいました。
ストーリーの展開が早くてついていくのが大変ですがかなり面白い。
しかし,ネット社会,人工知能の暴走などなど,この先実際にわれわれの身にも降りかかってきそうで背筋がゾッとしてしまいました。