情熱のナポリタン BAR追分 伊吹有喜著
FMココロの番組の本紹介コーナーでおすすめされていたBAR追分という書籍を,いつものように図書館で借りようと思ったら,なぜかシリーズの最初の作品であるBAR追分の蔵書がなくて借りることができず,2冊目,3冊目の作品「オムライス日和」,「情熱のナポリタン」が予約可能だったので予約したところ,最初に借りられたのが第3作でした。
3作目なので読みはじめは登場人物たちのキャラクターがつかめないのに、多くの人々がでてくるのでなかなかストーリーに集中できない。
しかし読み進めていくうちに,1話目の主人公の,おじいちゃんとの思い出話に涙腺が緩み,2話目の主人公の,親が離婚して,兄が母親と,弟が父親と暮らすことになったために離れ離れになってしまった兄弟の人生に思いを馳せて,すっかりBAR追分のとりこになってしまいました。
そして,タイトルの「情熱のナポリタン」(隠し味に「かんずり」とタバスコを使ったピリ辛のナポリタン)はじめ,自然薯のとろろごはんと牛タンや、いくらの組み合わせ,カツカレーとコロッケカレー。エスプレッソやシングルモルトなどなど登場する食べ物,飲み物がいちいち美味しそう。
図書館に返す前にじっくりと再読して物語をしっかり味わいました。