深夜プラス1 ギャビン・ライアル著 菊池 光訳

深夜プラス1 ギャビン・ライアル著 菊池 光訳

 

 

言わずと知れたハードボイルド/冒険小説の傑作。

かなり久しぶりに読んでみたくなり、何度目かの再読。

アルコール中毒のガンマン、ハーヴェイ・ロベルの、ドライマティーニへの蘊蓄「本当はくだらないオリーブやオニオンは入れない,ただ夏の薫りだけなんだ」。

そして、怪しい情報屋、フェイ将軍の「シャンパンは昼を過ぎると女の酒になる」などの名台詞にシビれまくり。

ギャビン・ライアルにしろ,レイモンドチャンドラーにしろ,007シリーズの映画にしろ,作中の酒にまつわる名言が楽しくて,ついついアルコールが恋しくなってしまいます。

作品のなかに登場する,ロールスロイスやシトロエンなどの名車たちにも1人の車好きとしてはシビれます。

ことに,有名な「ハイドロニューマチック」という独特のシステムを初採用したシトロエンDSには,死ぬまでに一度運転してみたい名車リストの上位にいます。

この名作,深夜プラス1(タイトルは,主人公の任務のタイムリミットを指すそうです),長らく親しんでいる菊池 光氏の訳(ワタクシの蔵書は,もうはるか昔に古本屋で100円にて購入したもの)のほかに,鈴木 恵氏訳版が新訳として刊行されていたそうです。

一度読んでみたいと思いましたが残念ながら図書館の蔵書には新訳版はないようで残念。
購入してまで読むべきかどうか悩み中。(あまり評判が芳しくないようなので。)


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