栞と嘘の季節 米澤穂信著
栞と嘘の季節 米澤穂信著
今年のはじめに読んだ,「本と鍵の季節」の続編。
昨年11月に刊行されたばかりということもあって,とても人気があるようで図書館で予約して半年近く待ち。
前作は短編仕立てでしたが,本作は一冊の長編となっています。
主人公は前作と同じ高校2年生の堀川次郎。
相棒の松倉詩門とともに図書室で返却された本に押し花で作られた栞が挟まっているのに気づく。
その押し花が猛毒のトリカブトであるということがわかり,持ち主を探すなかで,校舎の裏でトリカブトが栽培されていた形跡を発見する。
そして,ついにトリカブトが使われて教師が救急搬送されてしまう・・・。
高校生が主役の,そして学校をおもな舞台とした作品としてはいささか物騒かつ重ためのストーリー展開はなかなかにハードボイルド。
よくできたミステリー小説としてとても楽しめました。
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