テクニカルへの道~ROAD TO TECNICAL~

子連れ基礎スキーヤー奮闘記

2015年モデル HEAD i.Supershape Magnum インプレッション

   

今年なかなかスキーの調子が上がらず、思い悩んだ末に導入したHEAD i.Supershape Magnum のインプレッションです。

このスキー、もともと愛用していたヘッドスーパーシェイプスピードの兄弟モデルとして毎年マイナーチェンジを繰り返しながら継続しているモデルで、2010年モデルについては志賀高原で試乗したことがあります。

そのときの印象は、とにかく春のグサ雪のなかでもスキーのコントロールが楽ちん。
反面、スーパーシェイプスピードと比べるとスキーの走り、面白さという面では物足りないというものでした。

今年のモデルについては、両モデルともにロッカー化しているのが最大の変化ですが、ビンディングやプレートの変更でかなり軽量になっていたり、もちろんサイドカーブなども細かく見直されていてワタクシが愛用、試乗したスキーとはもはや別物なのですが基本的なキャラクターは変わらないハズ。

ヘッドのスーパーシェイプシリーズは、オーソドックスなサンドイッチ製法で作られていて素直な乗り味が持ち味なのですが、ニューモデルが安く購入できるのも魅力。

毎年ヤフーオークションでヘッドのスーパーシェイプシリーズを安価で出品しているお店がありまして、1円スタートでだいたい4〜5万円ていど見ておけば落札可能。
今回は送料含めて5万円弱で入手できました。

image

本来ならば、新品とはいえいちどチューンナップするのがベストなのですが、今回はスキーに行く前日の夜に届くというギリギリのスケジュール。

チューンナップどころかホットワックスをかける時間もないのでスキーのチェックがてら簡易ワックスをかけておくことにします。

ところが、エッジを触ってみると、端面に「バリ」がでていてあきらかに雪面に引っかかりそう。

そういえば、このスキーの試乗をしたひとたちのブログなど購入前に拝見させていただいたら、なかにエッジが引っかかってスムーズにずらせないという声がときたま見受けられたのですが、原因は新品のままでエッジにバリがある状態だったことだと思われますね。

とりあえずオイルストーンでエッジを軽く磨いてバリを落とし、滑らかに仕上げて準備完了。

翌日のスキーに備えます。

そしていよいよ筆下ろし。

たまたま平日に休みをいただけたので、国境スノーパークへ。

朝、子どもを保育所へ連れて行き、夕方迎えに行く合間にスキーというハードスケジュールです。

この日は薄曇りの合間に多少日がさすという良いコンディション。

心置きなく新しいスキーを堪能することができました。

これまで愛用していた同じヘッドのスーパーシェイプスピードとの比較ですが、やはりサイドカーブがきつくなっているのでマグナムのほうが回転性は高いのですが、トーションがソフトなこととセンター幅が広いことから必要以上にエッジが噛んでしまうことがなくズレを使ってのコントロールが非常にやりやすい印象をうけました。

「ロッカー化」による違和感はとくに感じませんが、雪面の凹凸をうまくいなしてくれるのは明らかにロッカースキーのメリットだと思われます。

また、このモデルの2〜3年前からなのですが、ビンディングやプレートの変更によりかなり軽くなったのも嬉しいところ。

この日は平日で空いていてゲレンデコンディションも良好だったのでかなりスピードを出してみました(Ski Pursuitを使ってみたら、最高速度69,6km!)高速安定性も問題なし。

というわけで、予想以上にフィーリングが良く大満足だったマグナム使用初日。


翌週の日曜にはスキー仲間とともに再び国境へ。

彼もヘッドを愛用していて、2シーズン前の「スピード」を愛用中。

その板は新品を卸したときに一度履かせてもらったことがあるのですが、そのときにはやはりエッジにバリがあったようでスキーを動かしづらくて乗りにくかった記憶がありますので、ヘッドの新品スキーのエッジにはいちどオイルストーンで磨いてあげる必要がありそうですね。

しかし、エッジのバリを除けば相変わらず素直な操作性のスキーで、ワタクシの2010年の同モデルと比べるとかなり軽量化されたことで軽快で操作性の高いスキーにしあがっていました。


で、この日マグナムとスピード(両方とも170cm)を履き比べたところ、見事なキャラクターの違いが見て取れました。


まず、圧雪斜面で最高に気持ちの良いスピードと、全体にスキーの幅を広めに作っていることで圧雪バーンでの気持ちよさはすこし落ちるもののいろいろな雪質への対応がしやすいのがマグナム。

そして、フレックスやトーションがしっかりしている、大回り主体のオールラウンドモデルのスピードに対してサイドカーブが強いショートターン寄りのオールラウンドモデルのマグナムなのですが、トーションの設定がすこしソフトなので必要以上にエッジがグリップしすぎることがなく、モサモサの雪のなかでもターン後半エッジをリリースするのが容易なので非常に乗りやすい。

コブ斜面にもはいってみましたが、今年初めてのコブにもかかわらず楽に滑ることができました。

 - スキーマテリアル, スキー雑談