ルーズヴェルト・ゲーム 池井戸 潤著
YouTubeで大好きな「サントリー サタデーウェイティングバー」を聴いていたら書評家の目黒考ニ氏がお勧めしていた、社会人野球をテーマにした小説。
著者の池井戸 潤氏は、言わずと知れた「半沢 直樹」や「下町ロケット」などの一世を風靡した大ヒットドラマの原作小説の著者で、このルーズヴェルト・ゲームも唐沢 寿明氏主演でドラマ化されています。
いつもの図書館に蔵書があったのですぐに借りることができました。
「ルーズヴェルト・ゲーム」とは、アメリカ合衆国大統領フランクリン・ルーズヴェルトが「野球でいちばん面白い試合は点を取られたら取り返し、8対7で決着する試合だ」と言ったということに由来する言葉で、野球ファンなら耳にしたことがある言葉。
本書の中では野球のゲームスコアとしてだけではなく、不況による大手取引先からの大幅な生産調整と単価切り下げ要求を受けて苦況に喘いでいた母体企業、青島製作所が難しい局面を乗り越えていく様子にも投影される。
500ページ以上と、かなり厚みのある小説ですが面白くて引き込まれます。
二日ほどで一気読みしてしまいました。
全ての野球ファン、そして本好きにお勧め。