「サーモワックス」「ワックスフューチャー」「ペネトレーションヒーター」などなどのスキー板を温めてスキーのソールにワックスを浸透させることを狙ったシステムに近い効果を期待して,夏の天気の良い日にホットワックスを掛けたスキーを「日光浴」させて温めることをサマーワクシング,あるいは天然サーモワックスと呼んで実践しています。
実際にスキーで滑走するときには,雪質や気温,雪温,湿度や雪の汚れ具合など一定ではないので個人レベルで正確にデータを取ることは難しいので確たることは断言できませんが,普通にアイロンを使ってワックスを掛けただけのスキーよりはサマーワクシングをおこなったスキーのほうがよく滑ってくれるような実感はあります。
そんなサマーワクシング,実際にどれくらいの温度になるのか計測してみました。
実験した日の気候は、最高気温35度 晴
スキー置き場(屋外の物置にスキーラックを設置しています)から取り出したところ
ソールの色がイエローのFISHER RC4 WC CURV BOOSTERは29.2℃
ソールの色がブラックのフォルクルM6マントラは29.6℃
日光のもとで1時間ほど放置
FISHER RC4 WC CURV BOOSTER 50.6℃
フォルクルM6マントラ 65.0℃と、ソールの色によって温度の上がりかたに15℃ほどの違いがみられました。
60℃以上の温度になると柔らかいワックス(高温用ワックス)だとしっかりと溶けてくれますが50℃程度だとワックスはなかなか溶けるところまではいきません。
ソールの色によって,天然サーモワクシングの効果に差が出そう。