ワタクシ、スキーを車に積み込むために,ルーフボックス(頂き物のカーメイト製品)を使っています。
そのルーフボックスにスキーを積むときに,直接底面に板を積むと横幅が大きくなるので本数が積めないことと中で滑って動いてしまう懸念あり。
そこで、スキーを縦にならべて安定して固定させ、本数を沢山積めるようにルーフボックスの中に設置するスキーホルダー(メーカーではサポートブロックという呼び方)を探したのですが、ルーフボックス本体が旧型のためにすでに入手できない。
仕方なく、最初は発泡スチロールでお手軽に自作してみましたがあまり具合が宜しくない。
高さが足りずにビンディングが底面に接触してしまうけれど、うまく高さを稼ぐ手立てがありません。
また、発泡スチロールだと軽量なのでルーフボックスに乗せてるだけだと安定感に欠けるしうまく固定する方法も思いつかない。
そこで2作目として昨年「イレクター」を使ってスキースタンドを自作して、ようやく使えるモノが完成しました。
ところが、残念なことにスキーを乗せる部分のパイプに滑り止めのゴムを被せたこと、そしてスキー保護のためのソールカバーの厚みで予定よりも少し高さがオーバーしてしまい、ビンディングが上蓋に僅かに接触してしまうようになりました。
ルーフボックス(INNO BR440という製品)は前側が低く(薄く)なっており、取り付け位置の関係でテール側を前に載せなくてはならないスキーのビンディングヒールピース部分と上蓋のクリアランスがとてもシビア。
スキーを積んでルーフボックスの蓋を閉めようとすると少しだけ浮いていて、下へ押し込んでロックができるという状況で蓋の内側に接触跡がついてはいますがとりあえずは使用できていたのでした。
昨年のスキーシーズンはそのまま乗り切り、お盆休みに高さ調整をすることにしたというわけです。
ソールカバーを外した状態、ホルダーの横棒に滑り止めゴムを被せて底面とのスキマを計測
おおまかにですが、約16mm。10mmくらいなら低くできそうです。
イレクターパイプで組み立てた自作スキーホルダーは、片側は跳ね上げが可能なように可動タイプのメタルジョイントを使い、片側はプラスティックジョイントで構成しました。
このプラスティックジョイントはイレクターパイプに接着剤で固定してしまうと分解ができないのですが、メタルジョイントは取り外しが可能。
メタルジョイントはパイプを差し込む部分が長いので、下側からネジ受けるためのアジャスタージョイントとの隙間が10mmほど。
つまりメタルジョイント側がパイプ部分が隠れてしまう限界まで短くすれば狙った高さにできるということ。
さっそくメタルジョイントからイレクターパイプを抜き取り、パイプカッターで10mmほど短縮。
昨年、このパイプカッターでイレクターパイプを切断する作業に苦労したのですが、金属パイプをコーティングしているプラスティック部分が柔らかくて刃が食い込んでしまい抵抗が大きいためにグラつきブレてしまう。
切断部分とパイプカッターの刃の部分を潤滑(あまり高性能な潤滑剤は必要ないのでCRC556を使用)しつつ、慌てず、焦らず少しずつ刃を締め込んでゆっくり作業するとキレイにスムーズにカットすることができました。
金属ジョイント側は短縮したイレクターパイプを再び組みたてたら完了。
プラスティックジョイント側は分解できないので新規に製作しなくてはなりません。
幸い、昨年製作したときに余ったイレクターパイプで前後2本分がまかなえるので、上部のパイプ固定用プラスティックジョイントと下部のネジ受け用アジャスタージョイントをそれぞれ2個購入するだけで今回の修正版の制作には事足りました。
短縮したメタルジョイント側の部品と高さが揃うようにパイプをカットしてプラスティックジョイント側を製作
イレクターパイプ専用の「サンアロー接着剤」でパイプとジョイントを固定。
この接着剤はかなりサラサラで扱いが難しいので必ずゴムなどの手袋を両手に着用して作業するべき。
そして、最初は少量の接着剤で固定し、強度を出すためにジョイントとパイプのスキマに接着剤をしっかりと流し込むのがポイント。
初回版と修正版の長さの違いはこんなもの
さっそく組み立ててスキーを載せ、スキマを測定すると約7mm。
ほぼ狙い通りの高さに修正できました。
ソールカバーをつけたスキーを載せてみるとルーフボックス底面とのスキマは約12mm。
まあこんなものでしょう。
このスキーをのせてルーフボックスの蓋を閉めてみましたが、スムーズに閉まり蓋が浮いてしまうこともないので内側の接触もないようです。
せっかく自作スキーホルダーを取り外したので、固定用のボルトに緩み止め効果を期待して水道のシールテープを巻き付けてみました。
錆てしまう可能性が高いのでステンレス製のボルトをチョイスしましたが、硬いけれどあまり強くない金属。
本来ならクロモリの高強度のボルトを使いたいけれどほぼ確実に錆るでしょう。
スキー板を数本支えるとなるとかなりの重量になるのでそれなりに強度が必要と考えられる。
1シーズン使ってみてとくに各部品に損傷などはありませんが。
相手側のアジャスタージョイントのネジ部はさほど厚みがないのでネジ山が固定のために接触している長さはさほどなく、あまり締め付けトルクを掛けるのは憚られるので念のための措置です。
今回の修正版自作スキーホルダーでとりあえずの完成版となりそうです。