テクニカルへの道~ROAD TO TECNICAL~

子連れ基礎スキーヤー奮闘記

スキーブーツのD.I.Yチューンナップ 準備編 その2 シェルプレスツール製作

      2018/08/24

さて、D.I.Yでスキーブーツをチューンナップするための準備編その2です。

スキーブーツのシェルを出して(変形させて)自分の足がきちんと収まるように加工するにあたって、まずは熱加工するための「ヒートガン」の入手が必要となります。
まあ、こちらは市販品を購入すれば済むハナシ。
お金はかかりますがまったく手間はかかりません。

しかし、シェルを押し出すための器具となると、一般では市販されていませんので自分で作るしかありません。

こちらのサイトを参考に、「シェルプレスツール」を製作してみました。

必要な部品としては、

「ターンバックル」のM6サイズのもの。

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この、ターンバックルというのは、真ん中の長ナットのなかの半分に「逆ネジ」、半分に「正ネジ」の溝が切られていて、それぞれ正逆のボルトがねじ込まれているものです。

つまり、両側のボルトの先端を固定した状態で真ん中の長ナットを緩めると左右のボルトが伸びるので幅が広がるわけ。

この、長ナットを緩めたり締め込んだりするのには、こんなレンチを。

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切り替え式ショートギヤレンチです。
同じものである必要はないですが、これぐらいのサイズのものが使い易いとおもいます。
ターンバックルがM6サイズなので、レンチは2面幅10ミリのものが適合します。

いうまでもありませんが、「切り替え」のものでないとネジを締め込んで、器具を取り外すことができないので要注意。

ワタクシもこの、モノタローで購入したショートタイプを使っていましたがすぐに壊れてしまい、とりあえず手持ちの有り合わせのレンチで作業をしていますが、ブーツ内部の狭いスペースでは非常に使いにくいので近いうちにモノタローで再購入する予定です。
ちなみに、レンチが壊れた原因と対策は構想済み。おいおい紹介します。

あとはターンバックルの片側に「押し型」,もう片方にプレート+ボルトを作成します。

まず「押し型」ワタクシは15ミリ角のアルミ角棒を4センチにカットして角をヤスリで丸め、裏側はM6のネジ穴を開けて製作。

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そして、プレートは6mm厚のアルミ板を2cmx4cmのサイズにカットして、これまたM6サイズのネジ穴を三カ所作ります。

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押し型はネジ穴が貫通しないようにしますが、プレートのほうは貫通させます。

押し型、プレート共にアルミを使ったのでネジ穴には「リコイル」で処理をして強度を確保しました。

ターンバックルの全長がいちばん縮めた状態で89mmと長いので、ブーツ内部を加工するにあたっては、使いにくいので、最小幅をできるだけ小さくするために多少の加工を施します。

まずはターンバックルに付属のボルトと、内側の両側にロックナットが着く仕様になっていますが、逆ネジのほうのボルトのロックナットを取り外してナットの厚み分、ボルトをカットします。

そして、ボルトの先端の正ネジ部分も適宜カット。

長ナットに入るボルトの正ネジ側はプレートの厚み分を除いたネジ山の長さが長ナットにちょうど収まる長さのボルトを用意すればOKです。
ココも可能な限り最小幅を小さくしたいという思惑から「低頭ボルト」を使用しました。

このボルトをプレートの真ん中のネジ穴にねじ込んだものを長ナットにセット。
両サイドのネジ穴には、適当な長さのボルトを2本用意して必要に応じてねじ込み、セット長を調整します。

押し型を逆ネジの方のボルト先端にセットし、長ナットにレンチをセットして、押し型をセットした逆ネジを長ナットにねじ込めば、スキーブーツのシェル加工ツール「シェルプレス」完成です。

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製作に必要な工具は、金属が切れるノコギリ、、電動ドリル(できれば卓上ボール盤が望ましい)と、M6サイズの下穴に使うドリルの歯。
当然M6サイズのタップも必要だし、「押し型」を整形するのにはヤスリも要ります。

なにより多少の根気とヤル気、そして工作に対するスキルは必要ですが、逆にこのツールを作る程度の技術がないのであれば、自力でのブーツ加工に手を出すのはヤメて、おとなしくプロにお任せするべきでしょう。

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