テクニカルへの道~ROAD TO TECNICAL~

子連れ基礎スキーヤー奮闘記

2023/2024ニューモデルスキー試乗板の目次と感想

      2023/08/15

今シーズン、たくさんのスキーに試乗することができたので試乗記の目次を作ってみました。

ATOMIC REDSTER S9I PRO ARI BLACK 165cm
SALOMONS/RACE PRO SL + X12 LAB 165cm
サロモンS/RACE GS PRO+ X12 LAB 175cm
オガサカTC SB FM585プレート165cm
オガサカTC SB SR585プレート165cm
フォルクルRACETIGER SL MASTER 165cm
フォルクル RACETIGER GS MASTER 178cm
フォルクルM6 MANTRA 177cm
ブルーモリスS-ポーション165cm
ブルーモリスM-ポーション168cm
ロシニョールSUPER VIRAGE V III LTD R22 166cm
ロシニョールSUPER VIRAGE V II 170cm
HEAD WC eSL RD FIS SW RP 168cm
HEAD WC e.SL FIS RD 165cm
HEAD Worldcup e.Race Pro RP 165cm
HEAD WC Rebels e.SLR SW 163cm
HEAD WC Rebels e.GSR SW 170cm

今シーズンはハチ北高原スキー場で開催された石井スポーツのニューモデルスキーに参加させていただきました。

例年よりもかなり早い2月18日、19日の開催だったので、昨年同じハチ北高原で3月半ばに参加した試乗会と比べるとかなり良い雪質のなかで試乗をすることができたのでそれぞれのスキーの性能を感じ取りやすかったのがありがたい。

今回試乗したスキーのカテゴリーは

SL用スキー、あるいはSL用スキーをベースにした小回り用のスキーを9機種。

それぞれに個性はありますがどのスキーも良くできていて、使用者の身長や体重に合わせてスキーの長さ、選べるものはプレートやビンディングの組み合わせ、そしてチューンナップで調整すれば納得のできる相棒になるでしょう。

意外だったのは、このカテゴリーのスキーで主流の165cmよりもすこし長い168cmのスキーを試してみたらとても調子の良かったこと。(HEAD WC eSL RD FIS SW RP 168cm

HEAD WC eSL RD FIS SW RP 168cm

プレートが違うもののほぼ同じスキーの165cmよりも明らかに扱いやすい。

わずか3cmの差でこれほどまでに違いが出るのかということが新たな発見。
これまでこのカテゴリーのスキーは165cmをチョイスすることが当たり前になっていましたが認識をあらためなくては。

今年のニューモデルの中で,検定の受検をするために購入するとしたら,ワタクシにはこのヘッドのスキー1択。

このカテゴリーのスキーをチョイスするスキーヤーは多いかと思いますが、カービング特性が強いので身体への負荷も強く、疲れてしまうのは仕方ない。

レース用のスキーと,それをベースにした基礎用トップモデルの「強い」スキーでは,使っているスキーブーツとの相性もあるので気をつけたいところ。具体的には,スキーの性能にブーツが負けてしまうと抑えが効かなくなってしまい、本来ならとて良いスキーのはずなのにとんでもないじゃじゃ馬と感じてしまう恐れも。

お次はGS用のスキーをベースとした大回りメインのスキーを4機種。

サロモンS/RACE GS PRO+ X12 LAB

そのうちの2機種はGSレース用のスキーとほぼ同じ構造でサイドカーブを小さく(R16から20mくらい)したようなモデル。
サロモンS/RACE GS PRO+ X12 LAB 175cmフォルクル RACETIGER GS MASTER 178cmがそれにあたります。

普段愛用しているFISHER RC4 WC CURV BOOSTERと同様に、整地されたゲレンデで大回り,小回りにそれぞれに特化せずにいろいろ滑りかたをするのにはこのカテゴリーのスキーが一番具合が良いと感じます。

そして、長さの設定が短めだったり,サイドカーブがきつめだったりして,大回り用というよりは中回り用くらいのイメージのスキーが,ブルーモリスM-ポーション168cmHEAD Worldcup e.Race Pro RP 165cmHEAD WC Rebels e.GSR SW 170cmといったスキー。
今回は試乗はできませんでしたが,オガサカのTC-MBもおなじカテゴリー。

ブルーモリスM-ポーション

もちろん,それぞれのメーカーやモデルによってサイドカーブやスキーのフレックス,トーションが異なるので一括りにはできませんが,強く個性を主張してくることはなく、印象に残りにくいけれど挙動がマイルドなので1台で色々なシチュエーション,色々な滑り方をするのに良い相棒。

SL系のスキーよりもレスポンス,板の返りがマイルドなのでミスを誘発する確率が少なく,疲れにくいと思います。

そして,一般的なカービングスキーで少しスキーの幅を広くしたもの,ロシニョールSUPER VIRAGE V II 170cmは、普段はいているスキーからの履き替えで違和感少なくいろいろな雪質に対応してくれる優れものではありますが,今回試乗したスキーはすこしエッジグリップが物足りないかな?
本来試乗するつもりでいたSUPER VIRAGE VIII OVERSIZEというモデルだとどんなフィーリングなのか興味あります。

ロシニョールSUPER VIRAGE V II OVERSIZE

そしてそして,普段からレース用や基礎スキー用のモデルに馴染んでいるスキーヤーからすれば「ファットスキー」というカテゴリーで一括りにして片付けてしまいそうですが,メーカーによれば「オールマウンテンフリーライド」というカテゴリーの「スピード」モデルの中の一つ,フォルクルM6 MANTRA 177cm


昨年のスキーシーズンは2回ほど大雪の日に滑りに行き、ゲレンデ内であっても普通のカービングスキーではまともに滑られないことがあったので、深雪での浮力が期待できるスキーが1台欲しいと考えていました。

しかし,深雪専用のスキーということであれば,シーズンに1度当たるか当たらないかというシチュエーションのためだけにスキーを持っていても結局使わずじまいになる可能性大。
かなり以前に手に入れたセミファットスキーは、整地の硬い斜面ではカラカラと頼りなくて結局あまり使わずに手放してしまったので二の舞は避けたい。

昨年試乗した,同じカテゴリーで全体にすこしスリムなVolkl KENDO 88 177cmとともに,フォルクルの「オールマウンテンスピード」のスキーはテクニカルプライズ,クラウンプライズをお持ちのスキーヤーが愛用されていたり,試乗して高く評価されていたりするのですごく気になっていたのです。

 

この,mantraとkendoは,同じカテゴリーで,同じような構造で作られていて,乗り味の違いは太さの違い由来と思われ,フレックス感,一旦グリップしたあとのエッジグリップがしっかりしていてそこそこのハイスピードで整地斜面を滑っても不安感がない。

それぞれ試乗した日のゲレンデコンディションが異なるので単純比較はできませんが,普段履いているカービングスキーからさほどの違和感を感じることなく使えるkendoと、ターン始動でぜんぜんエッジがグリップせずスルスルと動いて,スキーがフォールラインを向いた途端にガッチリとグリップするという面白い乗り味のmantra。

従来使ってきた,レース用,そしてレース用をベースとした基礎スキー用のスキー板では滑りづらい雪質でもスキーを楽しむために,この「オールマウンテンスピード」カテゴリーのスキーを1台,手に入れたいと考えています。


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